弊社は、観光振興を目的として、2009年から書籍「観光ビジネス未来白書」を17年連続年度出版しております。
「観光ビジネス未来白書」は、「観光ビジネス」を分類して、その分野別の「現状」と「未来戦略」を、見開きでわかりやすく記述し、全体像を明らかにしています。
「現状」では最新データに基づく業界の実態を分析し、「未来戦略」では観光ビジネスのコンサルタントによる分析を加えることで、事業の近い未来の方向性や経営戦略について的確な提案を行い、観光ビジネスの発展をサポートします。
シェアリングエコノミービジネス、ナイトタイムエコノミービジネス、アドベンチャーツーリズムビジネスなど注目される分野の内容も取り上げており、時節に沿った内容となっています。
観光ビジネス関連企業の方、観光振興による地域活性化をめざす自治体の方、観光学を学ぶ学生、観光関連機関の研究者、観光の発展に興味をお持ちの一般の方に、お読みいただきたい1冊です。
2025年版のテーマ一覧
第1章 世界と日本の「観光」の取り組み
第2章 観光ビジネス(62分野)の現状と未来戦略
第1節 旅行関連観光ビジネス
1-1 旅行業ビジネスの現状と未来戦略
1-2 着地型観光ビジネスの現状と未来戦略
1-3 添乗員派遣ビジネスの現状と未来戦略
1-4 通訳案内・ガイドビジネスの現状と未来戦略
1-5 ツアーオペレータービジネスの現状と未来戦略
1-6 オンライン予約ビジネスの現状と未来戦略
第2節 宿泊関連ビジネス
2-1 シティホテルビジネスの現状と未来戦略
2-2 リゾートホテルビジネスの現状と未来戦略
2-3 ビジネスホテルビジネスの現状と未来戦略
2-4 日本旅館ビジネスの現状と未来戦略
2-5 民宿・ペンションビジネスの現状と未来戦略
2-6 民泊ビジネスの現状と未来戦略
2-7 ゲストハウスビジネスの現状と未来戦略
2-8 歴史的建造物等を活用した宿泊ビジネスの現状と未来戦略
第3節 旅客輸送サービスビジネス
3-1 国際航空ビジネスの現状と未来戦略
3-2 国内航空ビジネスの現状と未来戦略
3-3 格安航空(LCC)ビジネスの現状と未来戦略
3-4 空港施設ビジネスの現状と未来戦略
3-5 鉄道ビジネスの現状と未来戦略
3-6 バスビジネスの現状と未来戦略
3-7 レンタカー・観光タクシービジネスの現状と未来戦略
3-8 クルーズ客船ビジネスの現状と未来戦略
第4節 まちづくり関連観光ビジネス
4-1 音楽イベントビジネスの現状と未来戦略
4-2 アートイベントビジネスの現状と未来戦略
4-3 ライティングイベントビジネスの現状と未来戦略
4-4 まつりビジネスの現状と未来戦略
4-5 町屋・まちなみビジネスの現状と未来戦略
4-6 史跡巡りビジネスの現状と未来戦略
4-7 地域おこし型観光ビジネスの現状と未来戦略
第5節 レジャー・サービス関連観光ビジネス
5-1 テーマパーク・遊園地ビジネスの現状と未来戦略
5-2 ブライダルビジネスの現状と未来戦略
5-3 農林漁業観光ビジネスの現状と未来戦略
5-4 アドベンチャーツーリズムビジネスの現状と未来戦略
5-5 温泉施設ビジネスの現状と未来戦略
5-6 エステ・リラクゼーションビジネスの現状と未来戦略
第6節 飲食・土産関連観光ビジネス
6-1 飲食店ビジネスの現状と未来戦略
6-2 駅弁・空弁等ビジネスの現状と未来戦略
6-3 フードイベントビジネスの現状と未来戦略
6-4 ワイナリービジネスの現状と未来戦略
6-5 酒蔵ビジネスの現状と未来戦略
6-6 道の駅ビジネスの現状と未来戦略
6-7 土産ビジネスの現状と未来戦略
6-8 サービス土産ビジネスの現状と未来戦略
第7節 教育関連観光ビジネス
7-1 観光関連大学・専門学校ビジネスの現状と未来戦略
7-2 観光関連資格取得ビジネスの現状と未来戦略
7-3 ミュージアムビジネスの現状と未来戦略
7-4 動・植物園・水族館ビジネスの現状と未来戦略
第8節 ニューツーリズムビジネス
8-1 MICEビジネスの現状と未来戦略
8-2 産業ツーリズムビジネスの現状と未来戦略
8-3 エコツーリズムビジネスの現状と未来戦略
8-4 コンテンツツーリズムビジネスの現状と未来戦略
8-5 スポーツツーリズムビジネスの現状と未来戦略
8-6 カルチャーツーリズムビジネスの現状と未来戦略
8-7 ヘルス/メディカルツーリズムビジネスの現状と未来戦略
8-8 ウェルネスツーリズムビジネスの現状と未来戦略
8-9 ユニバーサルツーリズムビジネスの現状と未来戦略
第9節 注目の観光ビジネス
9-1 観光DX・ITビジネスの現状と未来戦略
9-2 遺産観光ビジネスの現状と未来戦略
9-3 旅行関連商品ビジネスの現状と未来戦略
9-4 IR(統合型リゾート)ビジネスの現状と未来戦略
9-5 シェアリングエコノミービジネスの現状と未来戦略
9-6 ナイトタイムエコノミービジネスビジネスの現状と未来戦略

合同会社 観光ビジネス研究会 代表 加藤 弘治
戦争や紛争など、観光にとってはあってはならない事象が世界各地で発生しており、残念ながら、最近では平和を掲げる「観光」を取り巻くさまざまな世界的な危機に見舞われています。
新型コロナウイルス感染症の影響が収束傾向にある中、観光のさらなる発展のためには、お互いを理解し合うことが大切です。 “多発する自然災害や地球温暖化などの気候変動、人手不足に負けない地域観光”を進めることが地域の経済社会の発展にとっては避けて通れない課題となっています。
2025年版の「観光ビジネス未来白書」では、“災害や人材不足に負けない地域観光を!”をテーマとして、自由で平和な笑顔溢れる「観光の新たな取り組み」について提案させていただきます。
合同会社観光ビジネス研究会は、株式会社同友館のご協力を得て、2009年度に「観光ビジネス未来白書」を年度版で発刊以来、わが国の平和な社会と親切な国民性を活かしつつ、“最先端の科学技術を生かした高度なものづくり”と、世界に自慢できる“豊かな地域観光資源を活かした観光振興”の両輪によって、為替相場に一喜一憂しない、平和で安心・安全な国づくりを目指すべきであることを一貫して訴えてきました。
2024年の「パリ・オリンピック・パラリンピック」は、現代社会に生きる若者の活躍が目立ちました。わが国の代表選手による新しいスポーツの取り組みや、日本文化に対する人々の幸せで自由な取り組みが、世界中の人々の目を惹き付けることになりました。スポーツだけでなくアニメやマンガなど日本独自の文化に対する関心は、世界的なトレンドとして大きな広がりを見せ、為替の円安効果もあって、外国人の訪日機運を急激に高めることになりました。2025年は、世界的にも評価され始めた“観光デスティネーション”としてのわが国の地位をさらに向上させなければなりません。
残念ながら、地球規模で多くの自然災害が発生し国際社会にも大きな影響を与えていますが、わが国においても全国的な人口減少や高齢化の進行などにより、慢性的な人手不足や地域経済の市場縮小が続いています。わが国の観光や観光ビジネスに求められることは、地方経済効果の追求、地域の観光に関心が高い元気で意欲的な人々のさらなる広がり、世界に通用する新しい観光ビジネスモデル構築への挑戦が必要になっています。私たち観光ビジネス研究会は、地域経済社会の発展のために、観光ビジネス関連事業の取り組むべき方向をきちんとお示しして、これからも支援を続けて参ります。
2025年3月
合同会社 観光ビジネス研究会
代表社員 加 藤 弘 治